今回は、コトブキヤ「創彩少女庭園」から
第2弾「小鳥遊 暦 令法高等学校・冬服」のレビューです。
今回のキットではコトブキヤ初のメガネを付けたキャラクターのキット化で、
第1弾の「結城 まどか」と同様、フェイスパーツ交換の他にも3種類の髪型に変更することが可能です。
また、制服も新規のデザインとなっています。
第1弾の「結城 まどか【桃桜高校・冬服】」のレビュー記事はこちらから読めます。
第3弾の「佐伯 リツカ 【聖アイリス女学園高等部・夏服】」のレビュー記事はこちらから読めます。
創彩少女庭園 | 価格 | 発売日 | メーカー |
小鳥遊 暦 令法高等学校・冬服 | 6,380円(税込) | 2021年4月 | KOTOBUKIYA |
- 作りやすさ ★★★★☆
- 造形 ★★★★☆
- 色分け再現度 ★★★★☆
- 可動 ★★★☆☆
- ギミック ★★☆☆☆
- 付属品 ★★★☆☆
総評: 3.3 / 5
箱(パッケージ)
まどかに引き続き、今回もデザインやパッケージイラストなどは「森倉 円」さんが描かれています。
まどかのときもそうでしたが、箱絵はそのまま部屋に飾っていても違和感のないくらい綺麗なパッケージイラストになっています。
箱の幅や厚みはまどかと同じサイズ(厚み約8.2cm)です。
ランナー
ランナー数はまどかより若干多め(約24)です。
他には水転写式デカールが1枚付属します。
小鳥遊 暦 令法高等学校・冬服
創彩少女庭園シリーズは武装などが付属しないので、
以前、レビューした「愛花【仁愛】」と比べたら半分くらいの時間で組めました。
髪や靴を除き、塗装済み(つや消し)なので素組みの状態でも見栄えはいいです。
ただ、つや消し塗装済みのパーツが多い分、髪パーツのプラスチック感が目立ちます。
気になる方は、「メラミンスポンジ」を使うのも手です。
メラミンスポンジは、ダイソーなどの100均一で手に入り、
缶スプレーやエアブラシなどのつや消しには劣りますが、手軽なつや消し方法の一つです。
やり方は、簡単でメラミンスポンジをつや消ししたいパーツに擦るだけです。
ABS製のパーツにも気軽に使えて作業時間もヘアパーツだけなら1〜2分程度で終わります。
塗装環境がない場合や手軽に仕上げたいときにはオススメです。
(※今回は、素組みレビューなのでヘアパーツはつや消し処理前のパーツを使用しています。)
今回のキットの特徴の一つでもあるメガネパーツ。
取り付ける際は、前髪パーツに専用のくぼみがあるのでそこに差し込む形です。
少し動かしたり振ったくらいでは外れないようになっていますが、
パーツも小さく無色のクリアパーツなので紛失に注意です。
またメガネパーツはABS製で塗装する際はレンズ部分だけをマスキングテープで覆ったり、
何らかの形で保護する必要があるので、通常のパーツに比べ塗装の難易度は少し高めです。
第一弾のまどかとは通っている高校が違うので制服のデザインも異なっています。
(まどかは桃桜高校、暦は令法高等学校。)
今回、組むのに個人的に一番苦労したが手首パーツです。
元々コトブキヤの美少女系プラモデルは手首のジョイントがハメにくいのですが、
暦のキットは、まどかのとき以上にハメにくくて手首パーツの種類も多かったので、
手首パーツの製作が一番時間が掛かりました。
(※ピンバイス等でジョイント穴を拡張してあげればハメにくさは解消されますが保持力が弱くなるので拡張する場合は拡げすぎないように注意が必要です。
セーター袖は手首パーツと一体成形になっています。
袖部分もきちんと造形はされてますが、遠くからだとセーター部分が見えづらく、
手首が異様に長く見えてしまうので、まどかの手首パーツみたい別パーツでも良かった気がしました。
試しにまどかの手首パーツを付けてみました。
色やデザインなどは若干異なりますが個人的にはこちらの方が違和感がなかったので、
まどかの手首パーツが余っている方にはオススメです。
スカートから下の下半身部分はまどかと色違いの造形に見えますが、
まどかとは足パーツの長さが違います。
公式の設定では、まどかの身長は150cm、暦は153cmで、
この3cm分の身長差がプラモデルでもちゃんと反映されています。
まどかのときはわかりづらかった膝部分の関節パーツも右足と左足がわかりやすいように改良されています。
360°View(回転動画)
ヘアパーツ
ヘアパーツは、「ボブカット(通常)」、「三つ編み」、「ハーフアップ」の3種類(メガネ有無を含めれば6種類)の髪型に変更できます。
ボブカット
三つ編み
ハーフアップ
メガネを差し込むジョイント穴がない前髪パーツも付属しているので違和感なくメガネ無しの髪型に変更可能です。
こちらは、塗装して色を合わせる必要がありますが、
暦のキットに付属する専用のアタッチメントパーツを使用することでまどかの前髪パーツを取り付けることも可能です。
フェイスパーツ
フェイスパーツは、「通常顔」「怒り顔」「照れ顔」「いたずら笑顔」の4種類が付属。
フェイスパーツの接続ジョイントは創彩少女庭園で同じ規格になっているので、
無加工でフェイスパーツや頭部の交換が可能です。
付属品
小物類(スクールバッグ、本、スマートフォン)
スクールバッグも細部まで造形されていますが、金具などは別途塗装が必要です。
スカート+座り用太ももパーツ
座り用の太ももパーツはまどかと同じ造形ですが、こちらも太ももの長さが違います。
展示ベース(台座)
台座(展示ベース)はパズルのピースのようになっていて、
別売りの創彩少女庭園シリーズの台座を組み合わせることが可能です。
その他+余剰パーツ
余剰パーツは、手首用の関節パーツとハーフアップに取り付けるリボンが余ります。
その他は、メガミデバイス用の頭部ジョイントパーツと折り畳み状態のメガネです。
組む手順は同シリーズの「結城まどか」と変わりませんが、
まどかと比べ、手首パーツなど少し作りづらい箇所があったのと、
メガネの塗装難易度も考慮して、「作りやすさ」の項目から★を−1にしました。